小さな子の痛み 肘内障

小さな子供が急に肘や腕を痛がり動かせなくなるのは何?


それは肘内障の可能性があります!


肘内障とは1歳半から4歳の小児に起こる特有の障害です。「橈骨」という骨が靱帯から外れかかる状態を言います。
肘を完全に伸ばせない、痛がって肘を動かせない、腕がだらんと下に垂れ下がると言った症状が起こります。

橈骨は手首から肘にかけての腕の骨で「橈骨頭」という部位があり、子供の時は軟骨で出来ています。
また、この橈骨、橈骨頭を「橈骨輪状靱帯」という靱帯で動作の制限をしています。
子供はこの固定力が弱く、未発達の骨が靱帯から外れることにより肘内障は起こります。

小さな子供の骨はまだ未発達なので大人が腕を無理に引いてしまった時に起こります。
また、子供自身が腕を巻き込みながら転んだ際などでも起きてしまいます。

肘内障は広義では脱臼ですので医師や柔道整復師が接骨院にかかってください。

※整体院やカイロプラクティックなどの施術所では治せません。法律で肘内障の応急処置、整復操作は医師と柔道整復師に限定されています。

肘内障は一度起こると繰り返します。

骨が未発達である5歳くらいまでは頻発する例もあります。
しかし、肘内障が起きてしまっても7歳以上になると骨が成長し起こらなくなります。
7歳頃までは一度でも肘内障になられたお子様は注意が必要です。

注意することは子供の手を無理に引っ張らないようにしてください(やむ得ない場合は除きます)

子供の手を握って引き上げ、子供がぶら下がるなどは肘が抜けやすくなるのでやめましょう。


繰り返し肘内障を経験すると、子供が手や腕を痛がるとまた肘が抜けた!と決めつけてしまいがちですが、幼児など小さな子供はまだ痛みを伝えるのが上手に出来ません。肩や手を痛めている場合もあります。
肘内障と思っても必ず、すぐに整形外科または接骨院にかかってください。

引っ張られるのはダメですが引っ張るののは大丈夫です!

鉄棒にぶら下がる、
全力で綱引きをしたり、
お芋を掘って引っ張たり、
子供自身の力で、ぶら下がる、引っ張るなどの動作では肘内障ら起きません。

肘内障は保険診療可能です。
古紀接骨院では多くの肘内障のお子様の整復、経過観察をしております。
お困りの際はお気軽にお声掛けください。


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